合板 (1)

普通合板

木を薄くむいた板(単板=ベニヤ)を木目方向が縦、横、互い違いになるように(クロスバンド構造
奇数枚貼りあわせて作られた板を合板といいます。

木目が互い違いになっているため、むくの木が持つ繊維方向の違いにより狂いがありません。

強度も高く、価格も安くて入手も容易といいことずくめの素材のようですが

クロスバンド構造のため、切り口に木口と木端が層になって現れてしまう点
基本的に表面処理はされていない点

などからどちらかと言うと、あまり人目につかない所で
強度が欲しい時に使われることが多いようです。

縁の下の力持ち、質実剛健な素材と言っていいでしょう。

切り口を隠すための木目テープを貼るなどする必要があったり
切り口面には、ネジやくぎが効かないなど

加工の難しさもありますが、木材資源が現象している昨今、有効に活用したい素材です。

耐水性による分類
1類 (T1) フェノール樹脂系の接着剤を使い耐水性が高く、屋外に用います。いわゆる「コンパネ」がこれにあたります。私の場合シーカヤックや物置の屋根に使っています。
2類 (T2 メラミン樹脂接着剤を使い、多少の耐水性は期待できます。一般的な合板でT1に比べ割安です。
3類 (T3 湿度の高い所で使うと、剥離する恐れがあります。屋内用に用いられます。

・近年ホルムアルデヒドによるシックハウス症候群が問題となっています。
2000年から、ホルムアルデヒド放出量別の新しい分類もされるようになっています。

ホルムアルデヒド放出量別の分類
Fc 0 0.5〜0.7mg/l
Fc 1 1.5〜2.1mg/l
Fc 2 5.0〜7.0mg/l

特殊合板

@化粧合板

・普通合板はそのままでは表面があまりきれいとはいえません。

この表面に、木目の美しい木を薄くスライスしたものを貼りあわせたものを化粧合板といいます。

・中身自体は普通の合板で、表面だけを化粧させているので
たとえば、表はメイプルで裏はウォルナットといった自然界ではありえない板も作り出せます。

・スライスの仕方で、材木を大根にたとえると
長さ方向に包丁でトントンと薄切りにしたものをスライスド単板

材木に対し刃物を突き立てるようにスライスすることから
一般に突き板と呼ばれています。

また、大根の桂むきの要領で薄くスライスされたものをロータリー単板と呼び
主に建築などで多く使われています。

木目が間延びしたような、独特の模様が現れます。

・見た目が美しく、合板の使いやすさを備えているため用途は広いのですが、価格が高いのが難点です。

サブロク(3×6尺 =910×1820mm)のメイプルの突き板で8000円近くしてしまいます。
(中身自体は普通の合板のため、厚さによる価格の違いはあまりありません)

同じ体積のメイプルのむく材の方が安いくらいですが

突き板に使われているような木目の美しい木が近年ほとんどとれなくなってきています。価格が高いのも仕方ないところかなと思います。

・シナの突き板(シナ合板)はホームセンターでも良く見かけ
サブロクで(厚さによって違いますが)大体2000〜3000円くらいと割安です。

私も引き出しの底板などは、大体シナ合板を使います。

A合成樹脂合板

・表面を合成樹脂で皮膜した合板です。

・塩化ビニル、飽和ポリエステル、メラミン樹脂などが用いられます。

いずれも表面の耐水性、耐熱性などを高め
表面の仕上がりも美しい事から家具や内装などに広く使われています。

Bプリント合板

・合板の表面に、合成樹脂で木目などを直接印刷するか
木目などが印刷された紙を貼り付けたものです。

化粧合板に比べ安価ですが、一目で印刷とわかる安っぽさが嫌いで、私は使った事がありません。

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サブロクの突き板の表面に傷をつけると泣きたくなる。