丸のこ盤の使い方 (2)

切断する寸法のセット

・短い材を何本か同じ寸法で切断する時は、
横引き定規にクランプでストッパとなる当て木を取り付けます。

・切断する材が定規より長い時は、補助定規を取り付けます。
この時、補助定規は絶対に丸のこの刃先より前に出してはいけません。

・角材をクランプで固定し補助定規にしています。このような形で取り付けます。ブレードとの平行は、縦引き用の定規で確認します。


刃先より前に出すと、切り落とした木片が、ブレードと定規の間にはさまれ
はじきとばされる危険があります。

・「あさり」を計算にいれて、寸法をセットしてください。「あさり」の分で3oは寸法が変わります。
寸法より長く切ってしまったものは、切りなおせば良いですが

短く切りすぎると、もうどうしようもありません。

はじき飛びを防ぐ

・上にも書きましたが、切り落とした木片が、ブレードと定規の間にはさまれると
機械の振動で、木片はカタカタ動きます。
これを、回転するブレードが引っ掛けると、木片はものすごいスピードではじき飛ばされます。

毎分2000〜3000回転する丸のこから打ち出される木片の威力はすさまじいものです。

個人で工房を開いている方のところで、はじき飛ばされた木片が
2mほど離れた所にたてかけてあった厚さ20oほどの合板に突き刺さった

その合板を見せてもらったことがあります。(その方は、戒めとしてその合板をとっているそうです)

20oの合板につき刺さるほどの威力をもった木片が、人の体に当たればどうなるか
想像するまでもありません。

・はじき飛ばされた木片は、丸のこの回転方向から、機械の後方
加工している人間の方へ飛んできます。

・やっかいなのは、この木片が、どこに、どう飛んでくるのか分からないことです。

テーブル面より上、どこに飛んでくるかは予測できません。
つまり、20oの合板をも貫く凶器が
いつ頭めがけて飛んでくるのか、心臓めがけて飛んでくるのかわからないのです。

私の知っている、この事故にあった人のケースでは丸のこに近い
手に木片が刺さるけがをした人が多いですが、肩、目、に刺さってしまったケースもあります。

どこをけがするかは、確立の問題でしかないのです。

・はじき飛ばされた材が人の体に当たるか、またどこに当たるかは確立の問題ですが、

のこと定規の間にはさまれた木片は、100パーセントはじき飛ばされる、

と思ってください。

・回転する刃物に手が触れればどうなるかは誰でも想像できますし、気をつけます。

しかしこの、木片がはじき飛ばされる危険については
知らなければ気をつけようもありません。

実際、私の知っている丸のこ盤の事故例では
刃物に手が接触した事故より、はじき飛ばされた木片での事故の方が多く
けがの程度も深刻です。

・木工の機械で事故の多いワースト1は私の周りでは、手押しかんな盤です。

手押しかんな盤でも、丸のこ盤で刃物に手が触れてしまった場合でも
けがする範囲は、指や手に限定されます。

しかし、はじき飛びの事故は、上でも述べましたが、
けがの範囲は、頭部や胸部におよび、けがの程度も想定できません

(留め加工で切り落とした、先のとがった木片や
わりばしほどの大きさに切り落とした木片ほど、貫通力は高くなります)

対策として、切り落とした材が、丸のこに引っ掛けられることのないよう
押し棒で前に送りだします。

が、全ての加工でこの方法がとれるわけではありませんし
加工方法を誤ると、材と一緒に押し棒もはじき飛ばされる恐れがあります。

・左の図のように、材の両側を切り、真ん中は残す方法もあります。
これだと、材が切り離されないので、はじき飛びもありません。

残した真ん中部分は手のこぎりで切断します。
丸のこの切り溝が入っているので、正確に、楽に切断できます。

ただ、この方法も面倒ですし万能でもありません。


丸のこ盤は様々な加工ができる便利な道具で
慣れてくると、切断だけでなく、ほぞの加工なども間単に、正確にできるようになります。

加工が複雑になってくると、はじき飛びの危険を忘れがちです。
必ず、加工前に、切り落とした材をどうするかをシュミレーションしてください。

(今の私のレベルでは、5回に1回は危険な加工方法を選択してしまい
シュミレーションで気づき事故を防いでいます。)

シュミレーションをしてもまだ迷うような時は
その加工は丸のこ盤では行わないことです。

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