小物は大変

木工、日曜大工でもやろうかと思い立って
まずは何から作り始めるのが良いかと言うと

自分が作りたい物から作るのが一番
なのはもちろんで、作りたいという気持ちがあれば

失敗をしながらも技術は少しずつついてくるものです。

ただ、なんとなく木工をやってみたいとか
いつかはセルフビルドで家を建ててみたい

それにはまず自分の腕を確かめたいので
とりあえず何か作ってみようかといった方もいるかと思います。

何事も初めが肝心で、最初に作った物がうまくいかなかったりした場合
「自分は不器用なんだ」「苦労して作ったのに出来上がった物を買った方が安くて良く出来ている・・」

これは作る物の選択を間違えると陥りやすいパターンで
このパターンを回避する方法がないか考えていきたいと思います。

小物には手を出さない

・何か作ろうかと思い立った時に、一見作りやすそうに思えてしまうのが
キッチンや卓上で使う小物類で

確かに構造も簡単で、材料も少なくて済むので
入門としては良さそうですが、これが結構くせものなのです。

スパイスラック ・たとえば左のスパイスラックですが
5枚の板を組んだだけの簡単な作りとなっています。

ホゾや組み手といった難しい加工はなく自分でもすぐに作れそうです。
ところが、このスパイスラックは角が面取りされていて

この加工にはトリマーが必要になります。
また曲線の加工はジグソーか糸鋸でも出来ないことはありませんが

これだけきれいな曲線を初めてで加工するのは難しいものです。
左のスパイスラックは工場で大量生産された物のようで

曲線加工にはおそらくNC(コンピューターによる数値制御)ルーターが
使われているはずです。

NCでも何でも良いのですが、問題はこの製品が
980円で市販されていることです。

ホームセンターで白木の広葉樹材を買っていては
材料代だけでも結構いってしまいますし

湿気の多い台所で使う物ですから木部保護のために
ワックス処理くらいはしたいところですが

材料代にワックス代まで入れるととても1000円以内では作れません。
いくらお金がかかっても、自分で作った物は満足感が違う

と言いたいところですが、スパイスラックを使うのは自分だけとは限りません。
家族にとっては使いやすく、デザインが良ければそれで良く

手作りの付加価値にはあまり関心をもってもらえないものです。

・それでも自分の作った小物が市販品よりはるかに上手に出来ていれば
話は変わるのですが、こうした小物についてはメーカーも丁寧に作っていて

初心者がこれを超える物を作るのは難しいでしょう。

・材料代を切り詰めて、安く出来ることに価値を見出すことも考えられるのですが
こうした小物の場合、ゴムの木などの南洋材で作られた製品が

100円ショップで売られていることもあります。
100円で買える物をわざわざ苦労して作ろうと思えますか?・・・

・管理人も木工を始めたころはいろいろ小物も作りましたが
今も使い続けている物はほとんどありません。

手が出しやすそうだ、といった安易な考えで小物に手を出すのは止めたほうがいいでしょう。











ホーム








ホーム

木工格言(古今の格言から、管理人が勝手に作ったものまで)

「苦労して作ったキッチン小物が使われる確率は3割未満である」