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木と木の接合に不可欠な、接着剤について紹介します。
木工用の接着剤は年々、その性能が高まっています。
正しく接着された木と木は、接着面からはがれることはまずありません
20年前には、到底不可能だった物が、今では接着剤の力で作れるようになっています。
今後、木材加工の世界を変えていく道具として私は
@ 接着剤
Aトリマー、ルーター
Bビスケットジョイントカッター
C替え刃式刃物の台頭
ではないかと考え、注目しています。
■接着の原理
・なぜ、接着剤によって木と木が接合されるかというと、
結論からいうと、良くわかりません・・・・
人によって意見が違うのです。
調べてみたところ、代表的な考えとして
@木の組織中の微小な穴に、接着剤が流れ込んで固まる 「機械的接着説」
A接合する木と木の間に、接着剤が薄い膜を作り、
接着剤の分子と、木の分子との間に働く引力によって接着されるという 「比接着説」
B接着剤と木の間に、科学的な結合が行われるとする「科学的接着説」
があるようですが、どれが正しいのか、正直わかりません。
科学的に解明されているのでしょうか、ご存知の方がいらしたらご教授願いたく思います。
原理がはっきりしないのに、年々接着剤の性能が上がってるのです、
接着剤に限らず、木工の分野では、科学的に解明されない部分が多く残っています。
人が木を暮らしに活用してきた歴史は古く、その間に蓄積されてきたノウハウ
(叡智と言った方がいいでしょう)に
科学がまだ追いついてないのかなと思ったりもします。
■接着剤の種類
・木工に使う接着剤の主成分により分類
(1)たんぱく質系接着剤
動物の骨や皮などを原料とする、いわゆる「にかわ」です。
有害な化学成分を含まないため、安全な接着剤として
にかわを使っている工房もあります。
接着力は強いそうですが、鍋で原料を煮立てたりと面倒で使ったことはありません。
液状になった製品として市販もされています。楽器などに用いられるようです。
他にも、固形の物をお湯で溶かすタイプもあったと思いますが、最近見かけません。
数百年あるいは千年も昔の木造建築物が今も残っているのは
にかわを接着剤に使っているからと言われています。
近年開発された接着剤の性能は確かに高いのですが
これが数百年して、どれくらい劣化するのかはそれだけの時間を待たねばなりません。
その点で実績がある接着剤はにかわだけで
長く使われるバイオリンなどの楽器に用いられているのはそれが理由のようです。
また、にかわは熱を加える事で、接着後も分解が可能です。
通常の木工ボンドは、一度硬化したらそれまでです。
定期的に分解、修理が必要な楽器に、にかわが使われるのには
そうした理由もあるようです。
(2)合成樹脂系接着剤
@酢酸ビニル樹脂エマルジョン接着剤
最も一般的に使われている接着剤で、いわゆる「木工用ボンド」ですが「ボンド」は商品名で
職人さんの中には省略して「酢ビ(さくび)」と呼んでいる人もいます。
衝撃に強く、硬化後は透明になり、刃物を傷つけません。
使い勝手が良く、値段も手ごろなので私は接着のほとんどはこれを使っています。
熱に弱いこと、耐水性に劣ること、硬化後の塗料の乗りが悪いこと、金属を錆びさせることが欠点です。
Aユリア(尿素)樹脂接着剤
尿素とホルムアルデヒドの化合物に硬化剤を加えた接着剤です。
酢酸ビニル樹脂系の接着剤とくらべ、耐熱性、耐水性、耐溶剤性に優れているそうです。
値段が安いので、合板などの接着に用いられています。
近年、ホルムアルデヒドがシックハウス症候群の原因といわれ
今では、比較的安心な合板も作られています。
硬化後、非常に硬くなり、刃物を傷つけるので私は使いません。
Bエポキシ樹脂接着剤
主剤と硬化剤を混合して使います。
接着力は非常に強力で、木、金属、ガラスなど、異なった種類の材料でも接着が出来ます。
引っ張りや、せんだんに強く、衝撃にはやや弱い。耐水性、耐薬品性に優れています。
溶剤が入ってないので、硬化後も接着層が減少しません。
すき間を埋めるパテとしても使えます。
(酢酸ビニル系など溶剤が入っているものは、硬化後、溶剤が揮発した分、接着層が減少、目減りします)
いいことづくめのようですが、値段が高いのが難点です。
Cフェノール樹脂接着剤
フェノールとホルムアルデヒドの化合物です。
耐水性に非常に優れていますが、接着した所に色がついてしまうので
室外用の合板や集成材に使われることが多いようです。
私は使ったことはありません。
(3)合成ゴム系接着剤
接着する両面に薄く塗り、10分ほど放置してから当て木などで叩いて圧着します。
自転車のパンク修理で使ったことがある人もいると思います。
稀なケースですが、木工で使うこともあります。
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