墨付けのやり方

実際の墨付けの方法を紹介します。このときにつける墨を、勝手墨に対して加工墨といいます。

墨付けの段階では、まだ加工という実感がわきませんが、

しらがきや、 け引き で線を引くことは、材に溝を掘ることであり、もう加工は始まっているのです。

しらがきと鉛筆の使い方

手作り、鍛造/昭三作 一丁白柿小刀小刀18mm(金物の産地・播州三木の逸品です)

・鉛筆と書きましたが、削るのが面倒なので私はシャーペンを使っています。
材を傷つけないよう、やわらかい、濃い目の芯を使っています。

・しらがきで引いた線は非常に細く、その後の加工が正確に行えるのは良いのですが、細すぎて、線を見落とすことがあります。見にくいときは、しらがきの線の上に、鉛筆で丸をつけておきます。

・しらがきは図のように片刃の刃物です。線を引くさいは
刃表(図の左側)の方が、切り取ったり、掘ったりする方

刃裏(図の右側)の方が、後に残る方
になるように引くのが一般的です。

・しらがきの線は、材の表面に掘り込まれた溝として残ります。
間違えた線をひいてしまった場合、特に木目を横切る形で引かれた線は、くっきりと残りかんなで削り込んでも容易に消えません。
木目を横切る加工には、特に慎重さが求められます。

・しらがきの線は溝になっているので、この溝にしらがきの刃先を引っ掛けることで
正確に、材に墨をまわすことができます。

のみを使うさいも、この溝に刃先を入れることで、墨線通りの正確な加工ができます。
しらがきを使う利点は、細い線が引けるということより、この、溝ができることにあります。

・しらがきでも鉛筆でも、間違えて線を引いた時は
間違えた線に×印を、引き直した線に○印を鉛筆で書いておきます。

この時、線の始まりと終わりの最低2ヶ所に印をつけておきましょう。

1ヶ所だけだと、間違いの線と気づかず、線の通りに切り進み、切り終えるころ、線に書かれた×印に気づき、唖然とすることになります。(何度もこの失敗をしてます)

・同じ寸法の材に、同じ墨をつける際は、全部まとめて墨をつけます。

たとえば、机の脚4本に、墨をつけるなら4本をそろえて
そろえにくい時は、 ハタガネ などで4本を固定して墨をつけます。

1本1本、墨をつける位置を測って墨を引いていっても、少しずつ測定誤差がでてしまいます。
まとめた方が、墨付けも早いし、正確に出来ます。

・寸法を移していく際は、できる限り、実際の材をあてて、寸法をとっていきます。
定規で測った寸法は、測る時の誤差、とそれを移す時の誤差が重なるので、基本的に信用できません。

け引きの使い方

・け引きは同じ寸法で墨をつけることができるのが最大の利点です。

墨付けの道具のページでも述べましたが、
数個のけ引きを用意し、必要な寸法をセットしたら、そのけ引きはそのままにしておく、のがコツです。

そのけ引きで必要な墨はすべてつけ終えたと思っても、大体、後からつけわすれた箇所がでてきます。

その時になって、またけ引きの寸法をセットするのは面倒ですし
必ず、微妙な誤差が生じます。

・さほど高価な道具ではありませんし、種類も多いので、違った種類を少しずつそろえていくと良いと思います。

・け引きの刃も、しらがき同様、片刃のため、刃裏、刃表の配慮が必要ですが、
実際、そうは言ってられないことが多いので、私はあまり気にしないことにしています。
気になる方は、ほぞけ引きを使うと良いでしょう。

・材の中心を求める機会は多くあります。
定規で測って求めた中心は信用できません。

・左のような材の中心を求めるとして、AとBのそれぞれから、け引きで線をひきます。
この線が2mmずれていたとしたら、け引きを1mmずらしてセットし、再び線を引きます。
これをくりかえし、AとBから引いた、け引きの線がぴったり合わさったところが、その材の中心になります。
このやり方は、ボール盤や角ノミ盤を使う際に、材の中心を求めたい時にも使えます。




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墨付けの基本は現物合わせ、定規の寸法や設計図は信用できない。
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