刃物の砥ぎ (3)

かんな刃の構造

・かんなの刃は、軟鉄と鋼を貼りあわせて(鍛接)
作られています。

・刃を見ていただくとわかりますが
刃先の部分がピカピカ光っています、これが硬い鋼です。
それをつつむ他の部分が、軟鉄です。

非常に硬い鋼と、柔らかくねばりのある軟鉄を
一枚の刃にすることで、お互いの短所を補っているのです。

日本刀もおなじ製法で作られているそうです。

・刃の裏側、真ん中の方が少しくぼんでいます。

これは「裏すき」と言って刃裏の平面を出しやすくするためです。

刃裏全体の平面を出そうとすると大変ですが
中がくぼんでいるため、周囲の平面さえ出せばいいのです。

これは、かんな台の下端面全体を平らにするのではなく
2点、3点だけ平面をだすようにするのと同じ考え方です。

・刃の表側も中が少しくぼんでいますが
これは、刃がかんな台に密着しやすいようにするためのものです。

・刃を裏から見た図です。黒く塗った部分が
「裏すき」、その周辺の白い部分が
平面が出ている部分です。

・刃先の矢印部分を「」と呼びます。

・刃先が完全に一直線だと
実際に木を削った時、この耳の跡がスジになって残ってしまいます。

ですから刃を研ぐ際には、両端の耳が落ちるよう研ぎます。

まん中を頂点として、両端へとゆるい円弧を描く形に
砥ぎあげるのですが、初めての方はあまり意識しなくても構いません。

大体、砥石のまん中はよく使われるためくぼんでいます。
そのため、普通に砥いでいても自然と円弧を描く形に砥げます。

仕上げ砥ぎ

・仕上げ砥ぎに行くための前置きが長くなってしまいました・・

・充分に水を含ませた仕上げ砥石を使います。

研ぎ方としては中砥ぎと同じですが
砥ぎの途中ででてくる、と粒を仕上げ砥ぎでは水で流しません。

・仕上げ砥石で砥いだ面は鏡のようにピカピカになります。

砥いでいるうちに、音が変わってきます。

硬い鋼の部分と砥石がこすれ合う高い音がしてきます
砥いでいる感触もかわってきます。

・私の場合、高い音がしてきてから5分〜10分くらいで
仕上げ砥ぎを終わらせています。

・最後に刃裏を砥面にぴたりとあわせて
かるく1〜2回裏面を砥ぎます。

・砥いだ後は、水気を良く拭き取り
ウェスなどで油を塗っておきます。

のみの研ぎ方

・のみもかんなと同様、軟鉄と鋼を鍛接して作られていて
裏すきがある点も同じです。
(外国製のかんなやのみは使ったことがないのですが
作りは違うのでしょうか?)

・研ぎ方も基本的には、かんな刃と同様
中砥ぎから始めて、刃返りが出たら仕上げ砥ぎを行い
最後に裏面をかるく砥ぎます。

・違うのは、かんな刃に比べ、刃が砥石面に接している面積が狭く
一定の角度を保つ事がより難しい点です。

・このため、かんな刃は砥石全体を使って研ぎますが
のみの場合は、砥石の両端を使ってちょこまかと研ぎます。

まん中は、かんな刃の砥ぎで磨り減っていることが多いため
のみで両端を使うことで砥石の減り方の均衡が保てます。

・小さなのみほどまっすぐ砥ぐのが難しくなりますが
砥ぐ面積が狭いので、短い時間で砥ぎあがります。

・かんな刃では耳を落としましたが
のみの場合は耳が重要な働きをするため、耳は落としません。

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