刃物の砥ぎ (4)

裏出し

・刃の裏の平面が出ていなければ砥ぎはできません。

・前のページでかんな刃の「耳」を解説した図です。

刃の周辺の白い部分が刃裏の平面が出ているところです。

・砥ぎを繰り返すと、当然刃先は少しずつ減ってきます。
・左図が刃先の白い部分
平面がなくなった状態の刃裏です。

このような状態を「裏切れ」といいます。

・この状態では砥ぎができないため
刃表側から玄翁で叩いて、裏すき(図の黒い部分)をふくらませます。

この作業を「裏打ち」と言います。

裏打ちの方法ですが、玄翁と金敷を用意します。

かんな刃を金敷に密着させ、
玄翁の頭の角を使い刃表の、しのぎ面を叩きます。

・叩く場所は、しのぎ面の
刃先から2/3くらいの所を刃幅いっぱい叩いていきます。

刃先を叩くと、刃が欠けてしまいます。

強く叩きすぎると割れる事があります。

手首のスナップを利かせて、軽くリズミカルに叩くのがコツです。
かんなの裏刃出し機 ヒッター(簡単にノミや、かんなの裏出しが出来ます) ・こうした道具があれば
楽に正確に裏打ちができます。
かんなの裏刃出し機 ヒッター(簡単にノミや、かんなの裏出しが出来ます)

・かんな刃を横から見て、刃裏の中央部分がもりあがっていれば
裏打ちは終了です。

・次に、もりあげたこの部分を平面にする必要があります
その作業を「裏押し」といいます。

裏押しに必要なのが下の3つの道具です。

大工道具/かなばん・レギュラー(255×75×11.5)1枚価格/金物の産地・播州三木 ・金盤は必需品ですがホームセンターでは見かけません。
大工道具/かなばん・レギュラー(255×75×11.5)1枚価格/金物の産地・播州三木
大工道具/かなばん用金剛砂GC#1000(50g/容器含)/金物の産地・播州三木 ・金剛砂は、ホームセンターでもたまに見かけます。
大工道具/かなばん用金剛砂GC#1000(50g/容器含)/金物の産地・播州三木
大工道具/裏刃研ぎ器(ノミ、かんな、押金の裏刃を研ぐ治具です) ・あると便利そうですが
丈夫な木があればそれでも充分です。
大工道具/裏刃研ぎ器(ノミ、かんな、押金の裏刃を研ぐ治具です)

@ まず裏押しの前に、刃こぼれを防ぐために
荒仕上げ用の砥石で刃先をつぶしておきます。

Aかなばんのまん中あたりに、金剛砂を1〜2つまみ撒き
水を数滴たらします。

B かんな刃と押し棒を図のように持ち
かなばんは床に置き
立ち膝をついた体勢をとります。

かなばんにかんな刃の刃裏を押し付け

初めは軽く前後に動かします。

C 金剛砂が細かくつぶれてきたら
体重をかけて前後に動かしていきます。

押し棒がたわむくらい体重をかけるため折れる事の無い、丈夫な棒が必要です。

時々、金剛砂を中央に集めて数滴水を加え

刃裏の刃先の平面が2〜3o出るまで続けます。

D 平面が出たら、かなばんとかんな刃についた
金剛砂を水で洗い流します。

Eかなばんに水を垂らし、刃裏の平面が鏡のように
ピカピカになるまで、水だけで空砥ぎして終了です。

・裏打ちから裏押しの一連の作業をひっくるめて裏出しと呼ぶようです。

頻繁に行う作業ではありませんが、たまにしかやらないので疲れます。

・難しいのは裏打ちでしょうか?

叩く場所、力加減にコツがいります。
下手をするとかんな刃が割れ、軟材と鋼がはがれてしまうこともあります。

赤い油性マジックで叩く場所を印して
初めのうちは軽め軽めに叩くと失敗せずに行えます。

・上で紹介した、裏打ちの機械があるといいのですが
たまにしか行わない作業のためわざわざ購入する気がせず、私は持っていません。






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裏出しは体力勝負。
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